【ワンポイント実践講座】

 

『横ばい』を読むだけで、損しない戦いを実現できる

■ 株価の三つの動き

相場はシンプルです。

  • 上昇
  • 横ばい
  • 下落

多くの人は「上がるか、下がるか」の二択で当てようとしますが、実際には横ばいという第三の局面があります。
この横ばいこそ、実践家が注目する最大のサインです。

■ 極めて損しにくい場所・・・それが横ばい

フジクラ(5803)のチャートを見てください。

2025年4月7日から仕込んだ投資家は、わずか4カ月で+244.7%(3.45倍)の成果を得ました。
注目すべきは、上昇の途中に何度も出現した
上値抵抗線と下値支持線に挟まれた横ばい期間です。

5803フジクラ (日足)

  • もし買って持っている人が「もう限界だ」と感じていたなら売りが殺到し、株価は下落していたはず。
  • 高値圏を推移。でも、下がらなかった。つまり「まだ持っていたほうが得だ」と多くの投資家が判断していた。

横ばいは単なる停滞ではなく、需給が拮抗していても“売られてはいない”証拠なのです。

■ では“売られる”とどうなるか?

横ばいが“売られていない証拠”であるなら、逆に“売られる”とどうなるのか。

典型的なチャートはこうです。

  • 株価が下値支持線を割り込む
  • 不安に駆られたホルダーが次々と売却
  • さらに売りが売りを呼ぶ連鎖
  • 株価は一気に下落トレンドへ

このときチャートは、はっきりとした“下向きの階段”を描きます。
まさに**「売られる=下落」**が目に見える瞬間です。

260A オルツ(日足)

■ 需給の三パターンで整理するとパターンが見えてくる

  • 売られない・買われない → 横ばい
  • 売られない・買われる → 上昇
  • 売られる・買われない → 下落

ここで「売られない」ことが確認できれば、下落を初めから外せます。
逆に「売られる」兆候を見逃せば、避けたい損失を抱えることになるのです。

再びフジクラのチャートをご覧ください。
青ラインの下値支持線と上値抵抗線の期間が、

売られない・買われない → 横ばい

黄色矢印の期間が、

売られない・買われる → 上昇

これでパターンが見えてきました。

売られないことに注目してチャートを監視することで、利益を得られる可能性は高まるのです。

5803フジクラ (日足)

■ まとめ:売られない銘柄を残す

  • 横ばい=売られていない証拠 → 下落を外せる
  • 売られる=支持線割れ → 下落の連鎖
  • 結果、実践家は「売られない銘柄を残す」ことで、損しにくい場面に資金を置くのです。

チャートは未来を当てる道具ではありません。
“売られるか、売られないか”を見極め、嫌な局面を避けるための道具です。

この視点を持つだけで、相場の見え方は根本から変わります。

■ 私が伴奏できる理由

私は25年以上、相場の世界に身を置いてきました。
曲がりなりにも相場だけで生活できるようになり、正直に言えば──投資を教えてお金をいただかなくても困ることはありません。

それでも15年間、投資教育を続けてきました。
 
毎日、チャートノックの回答に目を通し、週次報告を添削し、質問に答え、モチベーションを支える。
「どうすれば本当に理解してもらえるか」──その問いに向き合い続け、時には夢の中にまで出てくるほど考え抜いてきました。

その過程で、不思議なことが起こりました。
人に伝えるために掘り下げたことで、私自身の相場観が一層クリアに磨かれたのです。
振り返れば、15年の教育事業期間で最も学ばせてもらったのは、受講者さんではなく、この私自身でした。

だからこそ、私は胸を張って言えます。
あなたを「相場がわかる」へ導く伴走者である・・・と。

■ あなたの番です

次にこの学びを手にし、行動に移すのはあなたです。
これまでの迷いや不安を置き去りにして、「売られない銘柄を残す」というシンプルな視点から、相場をクリアに見られるようになってください。

フジクラのように、わずか数カ月で資産を何倍にも育てるビッグトレンドは、これからも必ず訪れます。
そのとき、掴む側に回れるかどうかは、いまの一歩で決まります。